2006年4月1日
大曽根近辺で瀬戸線の車窓からも見ることのできる大きな丸い建物。それが中日ドラゴンズのホームグラウンド、ナゴヤドームです。大曽根駅から東に約1km、徒歩15分という位置で、野球やイベント開催日などは大曽根駅などから歩いてドームに向かう人も多くいます。
しかし、実はもっとドームに近い駅があります。それが瀬戸線の「矢田駅」です。徒歩10分という距離で、大曽根駅よりも5分歩く時間は短くなります。しかし、この事実は世間にはあまり知られていなかったようです。
矢田駅は普通しか止まらない小さな無人駅で、しかも駅は住宅地の中。大勢の乗客が集中する事を避けるため、名鉄も公式には「大曽根駅が最寄り駅」とアナウンスをしており、ドーム最寄り駅「矢田駅」が広まらなかった要因の1つかと思われます。(あと他の路線からの乗換えの必要性で敬遠されたのかと…)
しかし瀬戸線利用者にだけは矢田駅利用を推進し、野球開催時には臨時に駅員を配置。栄町駅にはPR用の看板も登場していました。
しかしその「一番近い駅」の看板を外す日はすぐに訪れます。2000年1月19日に地下鉄4号線大曽根〜砂田橋間が開通し、ナゴヤドームから徒歩5分のところに「ナゴヤドーム前 矢田駅」が開業したのでした。「一番近い」という看板は即刻撤去。
ところが最寄り駅でなくなった以後も瀬戸線矢田駅では野球開催日は利用者が多く見られます。なぜなら大曽根で乗り換える手間を考えたら、歩いた方が早いですから…。
瀬戸線沿線住民にとってドームに一番近い駅「矢田駅」は健在なのでした。
矢田駅前の風景。こんな住宅地に大勢の利用客が溢れたら、近所の方にとってはちょっと迷惑かも…。 |
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駅名標の下にドームまでの距離と時間を表示。ドームに近い事を密かにアピールしています。 |
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ナゴヤドーム前矢田駅開業当日の栄町駅。看板はすでに撤去されていました。 |