2014年から工事が続けられている喜多山駅周辺の高架化工事ですが、上りの仮線が完成し2018年3月17日の始発列車から仮線での運行を行う事となり、3月16日最終列車から3月17日の始発列車までの間に線路の切り替え作業が行われました。
上り線の仮線への切り替えは元々は3月9日〜10日で予定されていましたが、3月9日に名鉄空港線で発生した架線損傷事故が強風で架線復旧作業を行う事が出来ず約2日間という長時間にわたる運休が発生してしまった影響があったのか、1週間延期となっていました。
今回の仮線化で喜多山駅構内に建設されていた仮設ホーム(3番線)が使用開始となり、600V時代から長らく使用されてきたホームが役目を終えました。上り線の仮線切り替えも終わり、今後は不要となった線路の撤去後、いよいよ高架橋建設工事が開始されるものと思われます。
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当初3月10日から上り線の仮線移行が予定されていました。喜多山駅には3月10日からホームが変わる旨を知らせる掲示が貼り出されていました。
2018年2月24日 喜多山駅にて |
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3月9日、線路切り替え箇所では枕木間のバラストを作業がしやすいように土嚢に変える準備作業も行われ、切り替え作業の準備が整っていました。
2018年3月9日 小幡1号踏切〜2号踏切間にて |
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架線損傷事故の復旧作業の影響なのか、まずは1日延期が行われ11日からの切り替えとなります。
2018年3月9日 喜多山駅にて |
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9日夜は強風のため空港線の架線の復旧作業が行えず、瀬戸線の仮線の切り替え作業はさらに1週間延期となります。
2018年3月10日 喜多山駅にて |
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16日夜、無事作業が行う事が出来るという事で作業員さんが集まり準備を始めます。小幡1号踏切は踏切道の作業があるため先に通行止めとなっています。
2018年3月16日 小幡駅にて |
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1週間切替工事が延期となったため先に喜多山駅構内検車区跡地のレール撤去作業が先に着手されたようで、既にポイントなどが無くなっています。
2018年3月16日 喜多山駅にて |
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23:28、喜多山駅に上りの最終列車(4009F)が到着しました。この列車が発車すると今までのホームの使用が終了します。
2018年3月16日 喜多山駅にて |
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上り最終列車が喜多山駅を発車し栄町を目指し走り去っていきます。旧上り線を走る最後の列車です。
2018年3月16日 喜多山駅にて |
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小幡5号〜6号踏切間の切り替え箇所です。上り最終列車が通過すると早速作業が開始されます。枕木間に入れられていた土嚢を取り除いていきます。
2018年3月16日 小幡5号踏切〜6号踏切間にて |
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土嚢を人海戦術でどんどん取り除いていきます。
2018年3月16日 小幡1号踏切〜2号踏切間にて |
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上り列車は終了していますが下り列車はまだ残っているので作業は土嚢を取り除く程度で終了。列車の運行が終わるまで作業はいったんお休み。
2018年3月16日 小幡4号踏切〜5号踏切間にて |
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下りの喜多山行き最終列車が線路切り替え箇所を通過。
2018年3月17日 小幡1号踏切〜2号踏切間にて |
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最終列車が通過後しばらくしてから架線への送電が止められると切替工事が本格的に開始されました。一気に作業員さんが線路に入り作業を開始します。
2018年3月17日 小幡1号踏切〜2号踏切間にて |
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重機も入り線路を移動するためバラストの撤去が進みます。
2018年3月17日 小幡1号踏切〜2号踏切間にて |
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高所作業車を使用して架線の切替工事も並行して進行します。
2018年3月17日 小幡1号踏切〜2号踏切間にて |
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小幡1号踏切では仮線への切り替えの際に線路の位置が若干変わるため、踏切の踏板を外してレールを移動させる準備が進みます。
2018年3月17日 小幡1号踏切〜2号踏切間にて |
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作業員さんがバールを使用して力を合わせて人力で線路を移動させます。
2018年3月17日 小幡1号踏切〜2号踏切間にて |
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レールの移動幅が大きいところでは重機を用いてレールを枕木ごと移動させます。
2018年3月17日 小幡1号踏切〜2号踏切間にて |
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新しいレールに繋げる箇所では今まで使用していたレールをガスを用いて溶断します。
2018年3月17日 小幡1号踏切〜2号踏切間にて |
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少し長めに切られたレールを上に持ち上げ用意されていた仮線の新品のレールの位置に移動させます。
2018年3月17日 小幡1号踏切〜2号踏切間にて |
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前もって準備されていたフレコンバックに入ったバラストや土嚢内のバラストを外に出し、移動させた線路の下に入れていきます。
2018年3月17日 小幡1号踏切〜2号踏切間にて |
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仮線のレールとの接続位置を確認後、機械を用いてレールを切断します。
2018年3月17日 小幡1号踏切〜2号踏切間にて |
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レール切断後はレール接続用のプレートを取り付けるためドリルのような機械でレール側面に2個穴を開けます。
2018年3月17日 小幡1号踏切〜2号踏切間にて |
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穴が綺麗に開きレール接続の準備が整いました。
2018年3月17日 小幡1号踏切〜2号踏切間にて |
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レールをプレート用いて接続。さらにレールボンドを溶接して軌道回路を繋げます。
2018年3月17日 小幡1号踏切〜2号踏切間にて |
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レール切替工事が進む中、同時進行で電気系の工事も進められます。仮上り線用の信号機が点灯しました。
2018年3月17日 小幡1号踏切〜2号踏切間にて |
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小幡2号踏切の踏切警報機の撤去の様子です。不要になった警報機を取り外しトラックに積み込んでいきます。
2018年3月17日 小幡2号踏切にて |
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小幡4号〜5号踏切間の様子です。線路の切り替え作業は山場を越え、架線の切替作業に移っています。
2018年3月17日 小幡4号踏切〜5号踏切間にて |
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小幡5号〜6号踏切間の様子です。こちらも線路の切り替え作業は一段落して架線の切り替え作業が進行中です。
2018年3月17日 小幡5号〜6号踏切間にて |
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喜多山駅では旧3番線ホームへの構内踏切関係の撤去作業が行われています。踏切反応灯や信号機の撤去が進みます。
2018年3月17日 喜多山駅にて |
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国道302号線の喜多山2号踏切です。中央分離帯の踏切警報機の撤去作業が進みます。踏切の作動確認作業も開始され、遮断機は下りませんが警報機のランプは点灯しています。
2018年3月17日 喜多山2号踏切にて |
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小幡2号踏切です。遮断機の動作確認、障害物検出装置の動作確認などチェックが進みます。
2018年3月17日 小幡2号踏切にて |
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踏板を外してレールを移動させた小幡1号踏切では踏板の復旧が終わりました。木材を用いた仮復旧なので今後本復旧が実施されるものと思われます。
2018年3月17日 小幡1号踏切にて |
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架線の作業が終了してレール上にいる高所作業車が移動すると、レールの調整作業が実施されます。測定を行い人力で少しずつ合わせていきます。
2018年3月17日 小幡1号踏切〜2号踏切間にて |
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午前4時頃になると切替作業の方はほぼ完了し、現場を照らしていた照明機材の撤収作業が始まりました。同時に試運転に向け線路上の安全確認が行われます。
2018年3月17日 小幡4号踏切〜5号踏切間にて |
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始発列車の時間が近づき喜多山駅が営業開始に向け準備が始まりました。喜多山駅構内案内図も新しいホームに対応した物になっています。
2018年3月17日 喜多山駅にて |
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使用開始となる仮上りホームに人が集まり始めました。ホームの発車標には5:25発の始発列車の前に「回送」の表示が出ています。
2018年3月17日 喜多山駅にて |
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5:06、営業列車の前に試運転列車(4007F)がやって来ました。若干の停車後すぐに小幡駅方面に走って行きました。
2018年3月17日 喜多山駅にて |
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新3番線に喜多山始発の営業1番列車となる車両が尾張旭駅から回送されてきました。1番線に停泊となっていた車両も尾張瀬戸方面の始発列車となるべく準備が行われています。
2018年3月17日 喜多山駅にて |
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580列車が喜多山駅を発車し、切り替わったばかりの真新しい仮上り線を走っていきます。線路脇にはそれを見守る係員の姿がありました。
2018年3月17日 小幡6号踏切〜7号踏切間にて |
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試運転で使用された4007Fは回送列車として戻って来ました。
2018年3月17日 小幡6号踏切〜7号踏切間にて |