瀬戸市の市民公園児童遊園で保存されていた瀬戸電気鉄道が製造したモ766とデキ202の2両の車両。瀬戸電由来の車両で現存する車両はほぼ残っていない中で貴重な2両でしたが、車両や保存場所の屋根の老朽化が進んでいること、現地からの移動が難しいことからから残念ながら解体の方針が示されました。
現役時代、そして保存後と地元で長らく親しまれた車両のお別れという事で、住民や鉄道ファンに実際に車両に触れたり撮影ができるイベント「おわかれ出発式」が2022年2月10日〜12日の3日間開催されました。期間中は普段フェンスで囲まれている中に入って撮影が出来るほか、モ766は車内が解放されて自由に見学することが出来ました。
新型コロナ感染拡大対策の消毒や連絡先登録の受付を行えばフェンス内に入り自由に車両の撮影が出来ます。
2022年2月10日 瀬戸市民公園にて
フェンスがあるため引きの画角での撮影は難しいのですが、近くに寄って細部を撮影するのはこの機会でしかできません。
2022年2月10日 瀬戸市民公園にて
モ766の概要や諸元が書かれた案内看板。解体を控え、文末の「末永く可愛がってください」の一文が何とも寂しく感じさせます。
2022年2月10日 瀬戸市民公園にて
デキ202の概要や諸元が書かれた案内看板です。
2022年2月10日 瀬戸市民公園にて
普段は入ることのできない車内にも入ることが出来ます。椅子は劣化が進んでいるため着席禁止でした。瀬戸線時代からは壁やシートの色が変わっているようですが、昔の雰囲気・状態は留めているようです。
2022年2月10日 瀬戸市民公園にて
最低限の機器しか設置されていない運転台。圧力計は長年の保存の間に何者かによって外されたようです。
2022年2月10日 瀬戸市民公園にて
手入れがされていなかったため車体はかなり劣化した状態。屋根が無ければもっと酷かったでしょう…。
2022年2月10日 瀬戸市民公園にて
デキ202のデッキ。こちらも塗料が剥がれて腐食が進んでいます。昔の警戒色の黄色が姿を現していました。
2022年2月10日 瀬戸市民公園にて