名鉄と名鉄グループは、独立線区である瀬戸線を他の線区に先駆けて各種施策を実行するモデル線区として位置づけ、沿線の自治体や企業・学校等と連携した瀬戸線沿線の活性化、瀬戸線沿線の魅力発信を行うWebサイトの開設といった取り組みを行う「瀬戸線沿線価値向上プロジェクト」を2024年3月から開始しています。
そのプロジェクトの第1弾として3月に公益社団法人日本将棋連盟と協力して車内ポスターに将棋のルール説明や詰将棋の問題を掲出し、将棋の駒をデザインしたステッカーで車両を装飾した「将棋とれいん」の運行が行われました。将棋とれいんは将棋ファンが撮影に訪れるなど好評のうちに4月にその運行を終了しましたが、第2弾となる「将棋とれいん 第二局」の運行が2024年8月28日より開始されました。
8月28日には羽生善治日本将棋連盟会長を招き栄町駅での出発式、及び沿線小学生を招待した貸切列車の運行が行われる予定でしたが、台風10号の接近によりに順延となり、9月22日に実施されています。
前面に系統板が掲出され、車体側面、窓、車内広告部に装飾が施されています。
2024年10月14日 守山自衛隊前〜矢田間にて
台風10号により8月28日に予定されていたイベントは延期に。改めて9月22日に出発式と貸切列車の運行が行われました。出発式には羽生善治日本将棋連盟会長、名鉄の副社長、瀬戸・尾張旭市長が参加しあいさつや出発の合図などを行いました。
2024年9月22日 栄町駅にて
栄町から尾張瀬戸駅まで沿線の瀬戸市・尾張旭市の小学生を招いて車内で将棋教室を開催する貸切列車が運転されました。瀬戸線では珍しい団体表示で将棋とれいんが瀬戸まで駆け抜けました。
2024年9月22日 東大手〜清水間にて
系統板の表面。第一局と同様将棋の駒を模した5角形の系統板となっており、4000系が描かれています。
2024年9月14日 尾張瀬戸駅にて
系統板裏面。車内からも系統板を楽しめるようになっており、羽生善治日本将棋連盟会長の「感謝」の文字が描かれています。
2024年9月14日 尾張瀬戸駅にて
車内の様子です。吊り広告部分には詰将棋の問題が掲出されています。
2024年10月14日 尾張瀬戸駅にて
壁面の広告ポスター部分には棋士のプロフィールが掲載されています。
2024年10月14日 尾張瀬戸駅にて
車体側面には将棋の駒がデザインされたボディステッカーが各車両片面2枚、4両合計で16種類が掲出されています。
2024年9月22日 尾張瀬戸駅にて
第二局では側面窓にも装飾が行われています。外側は将棋とれいんのイラスト、内側は将棋初心者向けの説明が書かれています。
2024年9月22日 尾張瀬戸駅にて