三菱ふそう・日産ディーゼル両社から、バス部門を切り離し合弁会社を 設立する方向で検討に入った、という発表がされました。 すでに日野・いすゞは生産部門はJ-バスという形で合弁になり、旧日野の 小松事業所は観光バス系中心、旧いすゞの宇都宮事業所は路線バス系中心、と 生産の統合、合理化が着々と進んでいるようです。 今回の名古屋市納入のふそうノンステップ車のように分業のアンバランスが表面化して しまったことも、相互OEMでは不十分でJ-バスのように生産の統合、合理化 が必要、という判断に至ったのだと思います。 まだ検討段階なのではっきりは分かりませんが、現在の相互供給体制がどのように 見直されるか注目ですね。また、J-バスよりもさらに踏み込んで販売部門 の統合にも言及があるのにも更に注目です。 P.S.日本経済新聞のネット版では、日デ車の車体製造を三菱ふそうに集約、とありました。 2011年8月を目途に西日本車体工業への委託を打ち切るそうです。 となると、西工は会社自体の存続が危ぶまれる事態になるかもしれません。 親会社の西鉄からの受注は年100〜150台程度だそうですから、それだけでは 事業が立ち行かなくなるでしょう。 但し、根強い西工ユーザーが西日本中心に多いのも事実です。かつてのように 西工が日デの指定コーチビルダーになる前のように他のメーカーがシャシーを 供給する時代に戻るのでしょうか。 |